金曜日にセンターにお迎えに行ったとき、
看護士さんに連れられてお尻尾フリフリで収容棟から出てきた朱雀ちゃんは
話しかける人の顔に視線がしっかり定まり、眼の状態も随分良くなっていました。
(一番最初に会った時は、顔の前で手を振っても目で追わなかったのです)

我家では、犬たちの外への出入りはウッドデッキから庭に出るかたちですし、
帰宅してしばらく過ごすのは2階の隔離部屋なので、階段の上り下りは必須です。
朱雀ちゃんは抱っこできない大型犬なので、
「段差が見えないと困るなあ~」と心配していました。
しかし、賢い朱雀ちゃんは2階への急な階段も最初こそ怖がったものの
数度の経験で問題なく上り下りできるようになりました
目ヤニや涙の量はとても多いけれど、予想より視力がありそうな様子に
私は少し安心したのですが・・・
実は朱雀ちゃんは、
ひどい眼の痛みを耐えて生活していたのでした><
・・・引き出し翌日の一昨日、午前中に朱雀ちゃんを獣医さんで診てもらいました。
しかし、診察の結果、朱雀ちゃんの眼の状態は非常に悪いものでした
診断は「重度の眼瞼内反症」。
両眼とも下のまぶたが内側に入り込み、まつ毛がごっそりと眼に刺さっている状態で
そのせいで、ひどい角膜炎を併発していました。
今の状態では、下まぶたが眼を塞いでしまっているのと、角膜の炎症とで、
眼はほとんど見えていなだろうという見解でした><
(朱雀ちゃんの目がとても小さいのは、下まぶたで目がふさがっているせいでした)
「眼瞼内反症」は生まれつきのものなので、朱雀ちゃんは生まれてから今までずっと、
「両眼にたくさんの毛が突き刺さっている」という非常な痛みを抱えながら
生きてきたのでした・・・。
(私なんて、眼に少しゴミが入っただけでもとっても痛いのに・・・><)
朱雀ちゃんの角膜は両眼ともに相当損傷してしまっていて、
獣医さんにライトを当てて見せてもらいましたが
素人の私が見ても、すっかり濁ってしまっているのが一目でわかりました。
このままでは本当に失明してしまうので、一刻も早く外科的な措置が必要です。
軽い内反症だったら、レーザーで焼く方法もあるそうですが
朱雀ちゃんの場合は、瞼を切開して縫い合わせる以外方法はないということでした。
先生曰く、この手術自体はそれほど難しい技術じゃないそうですが、
「瞼をどの程度切り取るのか」の加減がとても難しいそうで、
少しでも切りすぎると今度は瞼の閉じが悪くなり、ドライアイなどになる危険があるそうです。
でも、ドライアイなら点眼を続ければよいことで、今の痛みに比べたらはるかにマシ!!
術後はしばらくエリザベスカラーを外せない不自由な生活になりますが
それを乗り越えれば、朱雀ちゃんは生まれて初めて
痛みのない時間を過ごすことができます。
眼のこと以外の朱雀ちゃんの身体の状態は、
この日の診察では大きなトラブルはありませんでした
引き出し初日にシャンプーをしたとき、お腹に大きなふくらみを見つけたのですが、
これは私の予想通り「臍ヘルニア」の可能性が高く、
もし腫瘍だとしでも悪性の可能性はとても低いということでした。
(押しても戻らないので「臍ヘルニア」という断定はできないそうですが
これは避妊手術の時に確認して必要な処置をしてもらいます)
センターで水下痢を繰り返したという朱雀ちゃんでしたが、
しっかり治療してもらって検便もマイナスでした。
フィラリアもマイナスです。
(元の飼い主はフィラリア予防だけはしていたんですね・・・)
体重は22キロで痩せていますが、ガリガリというほどではありません。
血液検査の結果はまだ解りませんが、血液凝固に問題がなければ
来週早々に、避妊手術と臍ヘルニアの縫合と、そして眼の手術を一緒に行います。
朱雀ちゃん、それまでもうあと少し、眼の痛みを我慢してね・・・
(
※「血液凝固検査」を行った理由については改めて書きます)
* * * * *
下の写真は、センターから帰宅後、すぐにシャンプーしたときの朱雀ちゃんです。
とーっても良い子でおとなしく洗わせてくれました
(我が家でお預かりする秋田犬は朱雀ちゃんで7匹目になりますが、朱雀ちゃんだけでなく、
他の6匹もみな最初からとてもお利口に洗わせてくれました。
秋田犬って本当に飼主に忠実な犬だと思います^^)










お利口な朱雀ちゃんの応援をよろしくお願いいたします~<(_ _)>