葵ちゃんのお嫁入り前に、これまでちゃんと書いていなかった
アトピーの治療のことについてまとめておきたいと思います。
(長文ですが、私のようにアトピーの犬との生活が初めての方には少しは参考になるかもしれません。
詳しい方にはじれったいと思いますが・・・(^_^;))
葵ちゃんは、寒さ厳しい2月半ばに一緒に飼育されていた
天道くんと一緒に
千葉県内のセンターに持ち込まれました。
持ち込んだ高齢の飼い主によると、
「ここ数年は、ほとんどお世話ができていなかった」そうですが
2歳の葵ちゃんがどのように飼育されていたのか詳細は解りません。
持ち込まれた当時、葵ちゃんはお腹やお尻に広範囲の脱毛があり
皮膚は黒く変色して象の皮膚のようにゴワゴワしていました。
(出産経験もあるようで、乳腺炎にもなっていました><)
収容中にお世話してくださったセンターの獣医さんの所見は
「寄生虫(ニキビダニや疥癬など)ではなく、アトピーかホルモン異常によるもの」
というものでしたが、実際、引き出し後に実施した数度の皮膚検査でも
寄生虫などは検出されず経過観察となりました。
しかし、春めいて気温が上がるにつれて痒みが出てきて
葵ちゃんはお腹やわき腹を引っ掻くことが多くなりました。
頼りにしている獣医さんにじっくり診てもらい
「下半身の脱毛と苔癬化、指先の症状、耳の内側の皮膚の黒ずみなど、
病変的には典型的なアトピーの症状で、
気温の変化につれて症状が出てきたことからも食物など他のアレルギーとは考えにくく、
‘アトピー性皮膚炎’に間違いないだろう」と診断されました。
アトピーの子の本格的なお預かりは初めての私、
このとき獣医さんから丁寧にアトピーの治療について説明してもらいました。
うまく説明できるかどうかわかりませんが、まとめてみます(↓)。
『今の葵ちゃんの皮膚は気温の上昇と共に菌の活動が活発になり、
マラセチア菌とブドウ球菌が顕著になって状態が悪くなっている。
葵ちゃんのような苔癬化してしまった皮膚は、奥の方まで菌類の温床で
これを根絶するのは無理だけれど、この菌類の感染症をどう押さえるかで
生活の質が大きく変わる。
なので、治療としては、薬用シャンプーなどでできるだけ感染症を押さえながら、
感染症が優勢なのか、アトピーが優勢なのかをその時々で判断し、
必要なときに限って薬(ステロイドや抗ヒスタミン剤)を使っていく』
・・・それまで、「アトピー = ヒドイ皮膚の状態 」と漫然と考えていた私、
アトピーが痒みを引き起こすだけで、それを引っ掻くことで
状態の悪くなった皮膚に細菌が感染し、その活動が活発になることが
皮膚の状態をどんどん悪化させるのだと、頭がクリアになりました。
(レベルが低くて申し訳ありません~(^_^;))
・・・ということで、葵ちゃんは薬は使わず、小まめなシャンプーで皮膚の菌を退治しつつ
経過をみることになりました。
このとき獣医さんにお奨めいただいたマラセブシャンプー(
こちらに写真を掲載)で
週1回(痒みの酷い時は5日に1回くらい)のシャンプーを初めて約3ヶ月。
葵ちゃんの皮膚の状態は良好で、脱毛部分の皮膚のかさぶたも取れて柔らかくなり
毛が生えてきました^^
(※マラセブシャンプーはとても効果があったと思います)
今は換毛の最盛期で、もともと毛の薄い葵ちゃんはスカスカですが、
それでも以前よりずっとお尻尾も立派になりました。
結局、飲み薬や塗り薬は全く使わず、シャンプーで清潔を保つことだけで
ここまで回復しました。
獣医さんからも状態はとても良いと言われています^^
(ちなみにマラセブシャンプーは非常にキツイので、必要がない時は使用してはいけません。
葵ちゃんもここ数週間はマラセブでなくノルバサンを使っています^^)
アトピー性皮膚炎は完治するのことは非常に稀で、長く付き合っていく病気です。
葵ちゃんもアトピーによる痒みはありますが、生活の質は悪くないと思います。
ここ1週間ほどは気温と湿度が上がって、腕の付け根多や首回りに
少し痒みが出てきましたが掻き崩さないように遊んで気を逸らしたり、
‘かゆみ止め’を使用したりしています。
葵ちゃんの場合は、「液体ムヒ(別にムヒにこだわりませんが、かゆみ止め)」が
とてもよく効きます。
掻きだしたら早めにその部分に塗ってあげると、それ以上掻かなくなり
そのうちカユミを忘れてしまうようです^^。
液体なので被毛の上から使用できて、とても便利♪
(獣医さんに聞いてみたら、痒みを抑える成分は犬にも効くそうです。
人間用ですが、葵ちゃんは舐めたりしないし、それほど使用頻度も高くないので
緊急避難用として使用しています)
他にも、シャンプー後の皮膚の乾燥対策に
人間用の「痒み肌用乳液」を使ったりもしています。
(アトピーの皮膚には保湿が大切で、乾燥すると痒みが出ます
特にシャンプーの後は痒みが出ますので、必ず‘ぬる~いお湯’で洗って
ドライ後は痒みの出やすい部分の保湿をします)
掻き崩して血が滲んでしまったり、皮膚が赤くなってしまったら
「イソジンきず薬」で消毒します。
イソジンの殺菌効果は高いうえ、傷にしみないので、常備しておくととても重宝します。
(毛が薬で茶色に染まりますが・・・我家はあまり気にしませんし、数日で取れてしまいます)
他に食事のことも書きたいのですが(大した内容ではありませんが(^_^;))・・・
時間切れでまた明日にでも。
これまでがんばってきた葵ちゃんに応援のひとポチをお願いいたします~<(_ _)>
(5/29の虎毛の女の子の記事も読んでね!)
にほんブログ村